2002年12月02日

国際連合の根本問題

国際連合は主権の間の自発的な協力を基礎に動いているに過ぎない。

武装したままの主権国家による協約上の機関が国連。

それゆえ国連が誕生しても、恒久平和を望むべくもなく、国家間で対立し、戦争が繰り返される。

国際連合の根本問題がそこにある。

「国連は加盟国の主権を尊重した上で、各国の行動の調和を図るための中心になるに過ぎず、そこでは軍備を持つことも、交戦権を行使することも、基本的には各国の判断に委ねられる」(奥田広隆著「平和の条件」)

「また国連は加盟国に対して命令を発する権限すらなく、平和を乱すなどの国家に対し、国連総会で勧告決議がなされても、勧告を受けた国は、度重なる非難にもかかわらず、ほとんどこれを無視して勝って放題にしている」(前掲書)

そもそも総会決議には順守の義務を負う国際法規としてみなされていない。

「法的拘束力を持つ安保理の決定では、加盟国もそれに従わなければならない強い強制力はあるが、それでも決定に加わる15の理事国のうち、米英ロ中仏の5大国は、国連憲章が改正されない限り、恒久的に常任理事国の地位にあり、拒否権まで与えられている」(前掲書)

国連は小国に対しては強制行動をとることができても、大国にはそれができない。

大国の平和侵害には、国連は無力であり、そもそもそうしたシステムになっていない。

これが国際連合の根本問題なのだ。

参考文献:「平和の条件ー世界連邦の目標と構想」(中日出版)
posted by madam at 09:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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